南矢部の家
2011 House in Minami Yabe 静岡県静岡市清水区南矢部
○ 二階を主生活階とし直接アプローチし、一階に個室を配置したい
○ 南向きに広いデッキが欲しい
○ 仕様建材は無理の無い範囲で環境に配慮し欲しい
施主からの要望はこういった内容でした。生活のイメージ、家作りに対するスタンスが明快でありそれを素直に建築として具現化した住まいです。
杉床の温かみ、シラス壁の風合い、鉄の冷たさといった素材の特性を生かすようにデザインし、経年変化による自然な表情の変化を楽しむ事ができます。また構造材、
仕上材などには地元の木材を利用し、再生ペットボトルの断熱材など積極的に利用しています。
この工事では、床のオイル仕上げやプライベート部分の左官仕上げなどに施主家族が積極的に参加してくれました。可能な範囲で自らの住まいに手を掛けるというのは、
これから住まう家の”手入れ”に繋がる一歩であり、本来の住まいづくりのあるべき姿であると考えます。